道新ぶんぶんクラブ

北海道応援メッセージ − DREAMS COME TRUE / 吉田美和さん、中村正人さん
 夢は見るだけじゃなく、かなえるもの!

2007/05/31

関西弁が楽しい新曲「大阪LOVER」

●3月に発表されたシングル「大阪LOVER」が好評ですね。

吉田:東京の女の子が週末を利用して大阪で暮らす男の子のもとへいそいそ会いに行くという、遠距離恋愛がテーマになっています。ファンの方からも「“遠恋”を歌って」というリクエストがあり、いつかそれに応えたいという思いもありました。

もともとは大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンに登場した新感覚コースター「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド」のために書き下ろしたタイアップソングで、空飛ぶ感覚を味わいながら聴けるんですよ。

●関西弁のボーカルが新鮮です。若い男性も「好きな子に歌ってほしい」と言っていますよ。

吉田:うれしいなぁ。好きなのになかなか会えないという、じれったさ。ちょっと鈍感だけど愛しい彼を思う気持ちを関西弁で歌ってみましたが、恋する人なら誰にでも当てはまると思う。それをドリカムらしいポップな「アホカワイイ」路線で表現してみました。

●一度聴いたら耳にすっと入ってきて、カラオケでもがんがんイケますね。

中村:曲がすべてを語っていたので、アレンジもラクでした。懐かしめの日本のポップスって感じで、覚えやすいでしょ。彼のことも大好きだけれど、その彼が住む大阪の街も好き。そんな女の子の切ない気持ちをうまく代弁しているんじゃないかな。

自分の街ではない場所へのリスペクトという意味もあるので、どんどん替え歌にして歌ってほしい。北海道の皆さんなら、歌詩にある「通天閣」を「テレビ塔」にしちゃうとか(笑)。「ご当地LOVER」として、たっぷり楽しんでください。

吉田:普遍的な恋する気持ちを応援するメッセージになればいいなと。すべての恋に、“DREAMS COME TRUE”が起きるといいですね。


4年に1度のドリカムワンダーランド、8月開幕!

●今年は、史上最強の移動遊園地「DREAMS COME WONDERLAND(ドリカムワンダーランド、以下DWL)」の年。ファン投票で選ばれた人気の高い曲を集めたライブで、待ち焦がれている古くからのファンもたくさんいます。

中村:グレイテストヒッツだから、その時リクエストに入らなければ、もう一生ライブで聴けない曲もあるかもしれません。だから、DWL逃しちゃマズイよ(笑)。今の実力がためされる集大成だし、僕らにとってもオリンピックみたいな特別な場なんです。

日本のポップスの歴史が長くなってきて、新しいジャンルやグループもたくさん出てきた。エンターテインメントの幅が広がったのはいいことだと思うけど、その中で、若い人たちにも今のドリカムが一番といってもらえるようじゃなきゃ。

1991年からスタートして今年5回目になりますが、なんだか最初の年みたいにいい意味で不安も緊張感もある。もう、かなりヤバイです。結成から19年経って、思い入れもぐっと深くなってきているのかもしれないな。

吉田:4年ごとに自分たちの立ち位置を確認する、みたいなところもあるかな。今回はドリカムが積み重ねてきたものを今までとは違う角度から見ることができるかも。何がどんなふうに見えるんだろうって、私たちも楽しみなんですよ。

●今年のテーマ「夢よ、みんな、かなってしまえ!!!」は、DREAMS COME TRUEの原点のようなものでしょうか?

中村:「大阪LOVER」で歌っていることもそうなんだけど、とにかく自分の夢を口にしようよ、でっかい夢をかなえようよというメッセージです。夢を追うのはダサイんじゃないかという、ネガティブな風潮を吹き飛ばしたい気持ちもあってね。夢は僕にとって、理念と同じ。実現するものなんです。DWLをきっかけに、みんなが持ち続けている夢をかなえてもらえたらいいな。

吉田:結成当時は、「夢」っていわれても、あまりピンと来なかったんです。そこにリアリティが感じられなかった。でも、マサさんの思いを聞いているうちに、ああ、そうかって。今は夢イコール目標に近い感じかな。

●ファンクラブの中にも「正夢BOX」や「夢かな実行委員会」などユニークなプロジェクトがありますね。

吉田:ファンの皆さんから寄せられるいろいろな夢の実現に向けて動いています。DWLでいうと、これまで私たちの夢はたくさんかなえてきたので、今回は来てくれるみんなの夢をかなえてしまいたいですね。

たとえば、ドリカムファンは年齢層が幅広く、親子でライブを楽しんでくださる方が大勢います。そんな方たちの希望に応えて、3歳のお子さんから家族いっしょに座って観賞できるファミリーエリアを設けます。それから、「ファンクラブスペシャルライブをやって!」という夢には、ファンクラブ会員限定ライブを北海道で実現しちゃいます!

●DWLの初日は8月4日、札幌ドームですね。

吉田:北海道生まれの私としては、故郷でスタートを切れるなんて本当にうれしい。これも夢のひとつでした。自分のなじんだ空気を吸って、おいしいものをいっぱい食べて、ゆっくり気持ちのウォーミングアップができる。気合の入り方が、まるで違いますね(笑)。

そして、翌日の5日がファンクラブ会員限定。北海道は広いから、道内に住んでいる方でさえ移動は大変だと思いますが、全国からファンの皆さんがワイワイ集まる、にぎやかなライブにしたいな。

●ドリカムの曲を聴いていると、その当時の友人のことだとか、懐かしいシーンがフラッシュバックしてきます。

中村:

そう、そういう仲間たちとおいでよ! リクエストの多い曲を聴けるグレイテストヒッツライブだから、曲といっしょに昔の彼なんか、ふっと思い出しちゃったりさ。同窓会みたいなノリでDWLを楽しんでもらえたら最高だね。みんなの五感に訴えるひとときにしたいと思っているので、期待してください。


ふるさと「北海道」への、熱い思い

●ところで吉田さんは音楽を目指す前はスケートの選手だったそうですね?

吉田:吉田:ハハハ、3歳から小学5年生までやってただけです(笑)。道東では、学校で普通にスピードスケートを習うんですよ。でも全身黒タイツというスタイルに、高学年になったある日、「ん?」って思ったんですね。真っ白い雪の世界に黒いタイツが点のように映るのってどうなの、みたいな。自分の中の美意識が反発して挫折しちゃいました。

中村:そうはいっても吉田サン、選手の皆さんはそうゆう格好をしているでしょうが…。

吉田:だって、今みたいに華やかなデザインじゃなかったんだもん!

●池田町ご出身の吉田さんにとって、北海道への思いは特別?

吉田:それはもう。北海道新聞だって小さい頃から読んでますよ! ポケットブックも実家にいっぱいあります(笑)。

北海道を離れて20年になりますが、仕事場の東京やニューヨークと違って、北海道は自分の家であり帰る場所。年に何度も行ったり来たりしています。だから、ローカル線が廃止になったり、市町村合併が進んだりと、ふるさとの姿が変わっていくのは少し寂しいです。

中村:僕は東京出身ですが、転勤族の家だったので北海道がふるさとみたいな感じかな。池田へ帰るとほっとします。帰るという言葉が自然にでる大切な場所になってます。

●その池田町に2005年にできた「DCTガーデンIKEDA」は、吉田さんの発案だったそうですね。

吉田:ずっと前から故郷のために何かしたいと考えていました。そんな時、町の施設「旧物産館」の新しい活用を考えていた池田町と、思いが重なったんです。

ここでしか買えないオリジナルグッズや、コンサートで着た衣裳の展示、私が実際に使っていたソファに座って、ドリカムの映像が楽しめるホームシアタースペースなど、吉田美和とドリカムにまつわる資料館であり、倉庫みたいなのが「DCTガーデンIKEDA」です。

みんなとリアルにつながる出入口なので、池田町へ来たらぜひ遊びに来てくださいね。

中村:池田町って、意欲があるよね。十勝ワインのブランド化にしてもそうだし、旧物産館の有効活用もそう。小さい町なのに、外に対して開かれた姿勢にとても好感がもてる。

先日、スウェーデンの北部にあるキルナという街に行ってきたんだけど、自然の美しいところが北海道とよく似ていたな。でも、僕はむしろ北海道の方がいいと思ったね。新千歳空港を拠点に他の都市とのアクセスにも不自由しないし、リゾート立国としての可能性も十分あると思うんだ。

世界遺産の知床や流氷、間伐材を利用した旭川家具の質の高さなんかも、よく知られているしね。そして、日本を支える農業だってある。もっとその魅力をアピールしようよ。経済の低迷とかマイナス面ばかりを見たり話したりしないで、魅力的な大地をもっと積極的に活かすことを考えるといいと思うなぁ。

●力強いエール、ありがとうございます。

中村:東京から見ても、最高にクールな場所だと思うよ! 自然や風土からくる個性を前面に出して、独立したカッコいい場所として北海道をブランディングできればいいね。地域格差や不況の深刻さがいわれているけれど、あきらめないでほしい。

世の中がほんとうに大変な時って、音楽なんて聴いていられないよね。だからこそ、音楽が必要とされる社会へ向かっていかなければとも思います。(敬称略)

よしだ・みわ/池田町生まれ
なかむら・まさと/東京都生まれ

DREAMS CAME TRUE

1989年シングル「あなたに会いたくて」、アルバム「DREAMS COME TRUE」でデビュー。これまでのCD総売上枚数は5000万枚を超える。今年第1弾となるシングル「大阪LOVER」を3月にリリース。さらに、6月に公開される映画「きみにしか聞こえない」の書き下ろし主題歌が決定しているほか、8月の札幌ドームを皮切りに通算5回目となる、グレイテストヒッツライブ「DREAMS COME TRUE WONDERLAND2007」を開催。

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