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「オペラ座の怪人」の舞台裏を訪問~7月24日に特別鑑賞会

DSC_0009現在北海道四季劇場(札幌市中央区大通東1)でロングラン公演中の劇団四季のミュージカル「オペラ座の怪人」の舞台裏を訪ねるバックステージツアーが7月24日、観劇に引き続き、会員約130人が参加して開かれ、大好評でした。

バックステージツアーは昨年12月の開演以来、劇団四季が3回行い、今回は道新ぶんぶんクラブの主催で4回目となりました。
会員は6班に分かれ、舞台下手(大道具、小道具)、舞台中央、舞台上手(バトン操作のロープ)、照明、音響、そして役者さんとの質疑応答を、それぞれ6分間ずつ順に回り、スタッフの説明を受けました。
舞台下手の大道具では、劇中劇「ハンニバル」に登場する大きな象の頭をてこの原理で動かす仕組みの説明を受け、会員の女性が実際に力を込めて動かす体験もできました。暗転中にも舞台が見える「暗視モニター」も設置されていて、舞台監督が見ているそうです。

舞台中央では、怪人の隠れ家を飾るセットがレール上に置かれて、モーターで動かすことができるなど舞台の「機構」というシステムに皆さん興味津々でした。会員から「溝があるのでバレエのとき足元は大丈夫ですか」と質問があり、スタッフは「気をつけてやってます」と答えてくれました。このモーターやレールを収納するため、オペラ座の怪人の床面は、通常よりも15センチ高くなっているそうです。それより高さのある多くのろうそくは、曲げることで収納しているといいます。

舞台上手では、幕、照明、スピーカーなどを付ける94本のバトン(鉄パイプ)を上げ下げするそれぞれのロープが壁を埋めていました。その劇に合わせて全く違う配置になるそうで、「オペラ座の怪人」ではバトン54本を使っています。今回は630キロもあるセットもありますが、ロープに重りをつけることでスムーズに動かしているそうです。

客席後方の照明コーナーでは、ろうそくの揺らぎは電球2個を順番に点滅して表現しているといいます。客席左後方の音響コーナーでは、役者さんがおでこやほっぺたに小さなマイクをセットしていることや、怪人の声にはエコーを掛け、人間らしい心情の場面ではそれを弱めて表現しているといいます。皆さん感心顔で聞いていました。

質問コーナーは、支配人のフィルマン役の青木朗さん、女中頭のコントラルト役の小野さや香さんを迎えて和気あいあいと進行しました。「この劇団に入りたいと思ったきっかけは」との問いに、小野さんは「高校生の時に『オペラ座の怪人』を見て、ここに入ろうって思いました。青木さんは出ていました」。また「モチベーションをどう維持するのですか」との問いに、20年以上前からフィルマン役をやっている青木さんは「年相応にしかできませんので、今日の支配人は今の自分を見てくださいということです。あとは客席からもらう気の流れを自分で受けて、もう一度客席に戻す作業をやっています」と答えました。「一番苦労していることは何ですか」との問いに、青木さんは「マンネリ化しないことですね。日本では無理と言われていたロンググランを(劇団四季は)やってきました。日本には良いものを次の世代に残したいという思いがあるんだと思います」と力を込めて話しました。

創生期のキャッツシアター(1991年開設)の時代から劇団四季の作品を見続けてきた苫小牧の主婦山下和子さん(60)は「舞台裏の仕組みがわかってとても良かったです。ろうそくの灯は電球が二つあって交互にともることや、照明は客席の上からとか、いろいろあったんですね。そういうことを頭に入れて、今度また見たいです」とうれしそうに話していました。
昨年12月23日に開演した「オペラ座の怪人」は今年11月24日に千秋楽を迎えます。

【写真:会員の質問に気さくに答える青木朗さん(右)と小野さや香さん】