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インターネットが観光業にもたらす変化と魅力を学ぶ 樽商大共催ビジネス講座 

 小樽商科大学と道新ぶんぶんクラブ共催の2019年第1回時代が読める経済・ビジネス講座『インターネットが観光業にもたらす変化と魅力』が8月31日(土)同大サテライト教室(中央区北5西5)で開かれ、会員29人が受講しました。

 同大学商学科で観光マーケティングとグローバルマーケティングを研究する王力勇(おう・りょくゆう)准教授が務めました。

▲インターネットが観光業にもたらす変化と魅力について語る王准教授

 インターネットの技術の普及と発展でパソコンやスマートフォンを使い、宿泊先や交通機関、食事、ツアーなど旅行関連の商品やサービスを、旅行者が容易に選べ、予約や決済ができるようになりました。宿泊や飲食業といったサービスを提供する側は、ホームページなどを使い、旅行者に情報を発信し、効率よく収益につながるように変化しています。さらに中間業者としてOTA(Online Travel Agency) が急成長しています。例えば楽天トラベル、Expediaなどです。

 「これから私はベルギーで会議があり、4泊7日ですが、すべてインターネットで手配しました」と自身の実践例を紹介しました。

 宿泊業者と旅行会社との関係もインターネットの普及によって変化を続けており、以前は旅行会社が旅行代理店に宿泊業者の部屋を卸売りして、旅行者が購入するというシステムでしたが、今は宿泊業者が自社サイトで、会員向けに最低価格を保証をするといった商品などを提供しています。

 王准教授は「観光業のサービスには特性があります。形のないサービスの特長を顧客に伝えずらい無形性、誰がサービスを提供するのか、いつ提供するのかによって品質が異なる非均一性、サービスを提供する側とされる側が同時にいなければならない(例えば講座、ツアーなど)不可分性、当日空いているホテルの部屋を翌日に販売できない消滅性、サービスの需要量は季節、月、週、曜日、時間帯で異なり、集中する需要変動性、サービスは一度取引されたものを返品することが困難な不可逆性があります。これらの特性を生かす基本的な考え方になるのが『サービス・マーケティング・ミックス』という戦略です。製品戦略( Product)・価格戦略( Price)・流通戦略(Place)・販売戦略(Promotion)・要員(Personnel)・業務過程・販売過程(Process)・物的環境(Physical Evidence)です」と観光業の特性とそれを生かす戦略について説明。実例として鶴雅リゾートがISO9002を取得し、日常作業の標準化や情報共有化システムなどで品質管理を行っている事例などの話をしました。その他、樽商大生が行った観光地小樽市についてのフィールドワークの紹介を含め約1時間半にわたり解説いただきました。