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カラヴァッジョの魅力探る 近代美術館で特別鑑賞会

 8月10日(土)から札幌市の道立近代美術館(中央区北1西17)で開かれているカラヴァッジョ展(北海道新聞社など主催)に合わせ、その見どころを探る道新ぶんぶんクラブ特別鑑賞会が21日(水)午後1時30分から同美術館で開かれました。

 同展は、17世紀バロック絵画の幕開けを告げる革命児イタリアの天才画家ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョの作品などを集めた道内初の展覧会です。

 鑑賞会には定員の12倍の応募があり、札幌市内をはじめ旭川、函館などから会員151人が参加しました。

 鑑賞会を前に開かれた講演会では同美術館の田村允英(たむら・まさひで)学芸員が今回の展覧会の見どころとカラヴァッジョの魅力を「光と闇の真実」と題して話しました。

 田村学芸員はスライドを使い、カラヴァッジョがイタリアで「国宝級の画家」と言われるゆえんや、代表作「病めるバッカス」、「法悦のマグダラのマリア」、「歯を抜く人」、「メドゥーサの盾」など、同展で展示中の作品が描かれた背景や技法を波乱万丈だった生涯などと織り交ぜながら約1時間にわたり解説しました。
 カラヴァッジョの作品に共通する特色は丁寧で細密な描画、対象物をあるがままに表現している点にあります。その絵からは真実らしさが伝わる一方、力強さが感じられます。

 その人々を引き付けてやまない描画技法について田村学芸員は「『キアロスクーロ』と呼ばれる明暗法で、描いている絵をあえて暗くし、集中的な強い光を絵に差し込ませるように表現することで、中心となる人物や対象を浮かび上がらせることができるのです」とカラヴァッジョ作品の特徴について分かりやすく話しました。

 38年という短い生涯でしたが、その優れた描画技法は、後の画家らを魅了し、カラヴァッジェスキとよばれる追随者を生みました。同展ではそれらの作品も展示しています。彼の類まれな才能と影響力を証明しています。

 参加者の皆さんは田村学芸員の解説にメモを取りながら熱心に耳を傾けていました。

 講演会に続いて、皆さんは自由に作品を鑑賞されました。

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 カラヴァッジョ展は、10月14日(月)午後5時(最終入場時間午後4時30分)まで開催です。9月の金曜日は午後7時30分(最終入場時間午後7時)まで。休館日は祝日を除く月曜日と9月17日(火)、9月24日(火)。

 会期中、会場チケット売り場で当日券を購入する際、ぶんぶんクラブ会員証提示で会員本人のみ一般1600円が1400円に、高大生800円が600円に割引きとなります。

 ぜひ、カラヴァッジョ展へ足をお運びください。