イベント

イベントリポート

厳冬期の被災、対処法学ぶ 道新本社でぶんぶん防災講座 

9月6日に発生した胆振東部地震で道内は、全域が停電するブラックアウトに見舞われ、道民の生活に大きな影響が出ました。もしこれからの厳冬期に、震度7クラスの震災に再び襲われたら、私たちはどう対処すればいいのでしょう。ぶんぶんクラブは会員の皆さんに防災意識を高めてもらおうと、12月2日(日)札幌市中央区の北海道新聞本社で、厳冬期に被災したことを想定した防災講座「見て触れてやってみよう~厳冬期の3日間を乗り切るために~」を開きました。抽選で選ばれた60人が参加し、最新の防災グッズや命を守るための知恵、災害の備えについて学びました。

ここをクリック「どうしん電子版 防災講座」の動画

会場には、防災グッズの卸・販売を手がける株式会社ムラカミ(札幌、村上和輝社長)の全面協力で、災害現場で活躍するオレンジ色の大型テントが設営され、災害時に使われる授乳室やファミリールーム向けの小型テント、簡易トイレテントが張られました。これらのテントを中心にトイレや非常食、避難所といった四つのブースが設けられました。

講座は2部構成で、最初に日本防災士会常任理事で札幌在住の北海道防災教育アドバイザー横内春三さんが、2人の防災士と共に講演しました。横内さんは、過去の震災現場を回った経験を基に、ブラックアウトから何を学びとるのか、停電に向けて今のうちに何を備えればいいのかについて実践的に話しました。

横内春三さん


一つ目は災害情報の収集について。伝わってきた情報は誰が発した内容なのか、特に口伝えの情報は誤報が多く、「惑わされないこと。新聞報道、テレビなどのマスコミから正確な情報を得ることが重要」と話しました。二つ目は、実際に災害に遭ったらどうするかについて、横内さんは「まずは自分を守ること」と強調。「今ここで大きな地震が起きたらどうなりますか皆さん。天井板や照明器具が落ちてきますよね。避難口はどこですか?机の下に逃げようにも揺れて動けませんよ」などと話しかけ、「『何とかなるさ』や神や他人に頼るのではなく、常日頃から自分で考えて行動し、今自分のいる場所で自分を守るために何ができるのかをいつも考えること」と説き、自分の命が助かってから次は家族、そして地域を守る活動をする「自助から共助」の順に活動するよう説明しました。さらに普段から避難行動訓練、避難所生活訓練など家族とよく話し合って、心構えと準備をしておくようにと呼びかけました。その上で、新聞紙の活用法を披露。朝刊数日分を束にしてテープで巻くと枕や避難所で就寝時に脚を載せる台になること、筒状に丸めると骨折した部位の添え木代わりになったり、広げて胸に挟むと防寒材になることなどを紹介しました。

村上和輝さん

第2部では冒頭、村上社長が防災用品、防災器具、非常食などについて概略を説明し、参加者は4班に分かれてブースを見学、ムラカミ社員から防災グッズの詳しい説明を受けました。

いろいろな非常食



非常食を試食。「わぁ、おいしい」

小型の授乳室に見立てたテントのコーナーでは、札幌市が備蓄している防寒対策に工夫した寝袋が広げられ、参加者は自分の手で触れ感触を確かめました。

大型テントの中で段ボールベッドの感触を確かめる参加者

簡易便器を組み立てる参加者

災害用の便器