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定山渓鉄道へ思いはせる 真駒内でぶんぶんステーション講座

 定山渓温泉と札幌市中心部を結び、1969年(昭和44年)に廃線となった定山渓鉄道(定鉄)が10月17日、開業から100年となりました。これを前にした13日、定鉄と沿線の街並みや人々の息づかいを振り返るぶんぶんステーション講座「定鉄が駆け抜けたあの頃あの街~定山渓鉄道開業100年」が、札幌市南区真駒内の真駒内総合福祉センター2階ホールで開かれ、若い方から90歳代の方まで約100人が懐かしの鉄路に思いをはせました。

 講師は、今年1月に北海道新聞社から歴史写真集「定山渓鉄道」を発行した著者で、札幌在住のフォトグラファー久保ヒデキさん。自ら乗車した経験をきっかけに、定鉄に興味を抱き、定鉄の鉄道施設や沿線、廃線跡などを調査、撮影しています。

 久保さんは、定鉄を敷設する計画段階から年代に沿って説明しました。定山渓地区の御料林などで伐採された木材を効率よく運び出す手段として定鉄が計画。当初は、苗穂と定山渓を結ぶルートだったが、豊平川の大氾濫で左岸を走るルートから右岸側に大きく変更され、出資者間の思惑に加え、農地の中を走ることへの理解が進まなかったことで用地買収が難航したことなどもあり1918年(大正7年)、白石―定山渓間で開業した秘話を紹介しました。
当時の沿線で撮影された写真と、現在の同じ位置で撮影した写真を比べるなど、厳選した約30枚をプロジェクターで投影しながら、大正から戦前までの歩みを話しました。

 現在の地下鉄自衛隊前駅南側にあった定鉄真駒内駅近くの景勝地「桜山」が花見で人気だったことや、豊平区平岸のど真ん中、現在の地下鉄南北線が地上に出るシェルターの起点あたりに駅を造る構想があったこと、南区小金湯のハイキングコースなどの話題に参加者は懐かしそうにうなずいて聞いていました。