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歴史に自然、味覚も バスツアーで根室を満喫

道新ぶんぶんクラブと道新観光共催の札幌発根室バスツアーが10月14日から16日まで2泊3日の日程で開催されました。
根室の歴史と自然や名物の花咲ガニも味わい、その魅力を堪能しました。

日本百名城にも選ばれた、アイヌ民族が造った砦(とりで)であるチャシ跡と、根室市が存続を目指すJR花咲線の乗車がツアーの目玉で、札幌や小樽、滝川などから会員約30人が参加しました。

ツアーは釧路、厚岸を経て14日夕に根室入り。
翌15日は昆布で有名な歯舞漁協を見学。
市場内で水揚げされたばかりのカレイやタラについて漁協関係者から説明を受け、名産の棹前昆布の煮物も試食しました。

納沙布岬では、灯台から水晶島や貝殻島灯台など目前の北方領土・歯舞群島を視察。
北方館では清水幸一副館長から終戦後の1945年8月から9月にかけてソ連軍が千島列島や四島を占領した経緯を聞き、元島民たちの切なる思いに耳を傾けました。

岬近くのヲンネモトチャシ跡では同行の市民ガイドから、アイヌ民族がチャシを造った目的や、江戸時代に和人のあまりに非道な搾取や横暴に決起した「クナシリ・メナシの戦い」の説明も受けました。

江戸時代に択捉島などの開拓に貢献した高田屋嘉兵衛が建立した根室金刀比羅神社、タンチョウや白鳥など数多くの野鳥が飛来する春国岱の木道も散策しました。
根室市歴史と自然の資料館では猪熊樹人学芸員から解説を受け、世界最高級とされるラッコの毛皮の手触りも実感。
最終日の16日は根室駅からJR花咲線に乗車し、風光明媚な太平洋岸に沿って走る鉄路の旅を楽しみました。

参加した札幌の阿部秀樹さん(74)は「根室は初めて訪れたが珍しいものばかり。北方領土がこんなに近いとは思わなかった。ツアーに参加してよかった」と話していました。
花咲線の乗車を楽しみにしていたという石田道子さん(87)は「花咲線は海に向かって走っているようで素晴らしかった。春国岱も感動しました」とツアーを心から堪能した様子でした。


(写真上から)
納沙布岬近くのヲンネモトチャシ跡で市民ガイドの説明を聞く一行ら
JR花咲線の乗車に先立ち、訪問した北海道東端のJR東根室駅
花咲線の車窓からの風景を楽しむ会員たち
野鳥の宝庫・春国岱の木道を散策する参加者たち