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認知症の治療や予防法学ぶ~苫小牧で「すこやかライフ講座」

下濱先生中札幌医科大学と共催の「すこやかライフ講座」を10月20日(木)、北海道新聞苫小牧支社で開きました。同大医学部の下濱俊教授(神経内科学講座)が「認知症の基本的な理解と予防」と題して講演し、ぶんぶんクラブ会員ら約80人がメモを取りながら熱心に聞き入りました。

年をとると脳の細胞が減り、神経細胞の伝達もうまくいかなくなって、物忘れなどの症状が出てきます。ただ、忘れやすいだけでは、認知症とはいえません。記憶障害・判断力低下などの「認知機能障害」と抑うつ・不安などの「心理症状」があるために、「社会生活に支障をきたす状態」が認知症です。

認知症の原因疾患はいくつかあります。「治療可能な認知症もあるので、原因疾患の鑑別が重要」と下濱教授。例えば、慢性硬膜下血腫や正常圧水頭症、髄膜炎・脳炎などが原因の場合は、それぞれの疾患を治療することで、認知症の症状もなくなる「治る認知症」だそうです。

下濱先生の講座風景 一方、原因の60~70%を占めるアルツハイマー病は、元に戻すことはできません。治療の目的は「進行を遅らせること、症状を抑制すること」になります。下濱教授は「ケアが重要で、症状を理解してあげて、対応することが大切。本人も介護する人もストレスを軽減するように、一人で抱え込まないで、介護サービスをできるだけ使ってほしい」と話しました。

講座では、認知症の予防も関心を集めました。その一つは、生活習慣要因の改善です。糖尿病や高血圧、高脂血症などのコントロールは、脳梗塞や脳出血などで起こる血管性認知症だけでなく、アルツハイマー病の予防にもなります。また、適度な運動
                       や、この講座のような場で話を聞いて学ぶことも予防につながるそうです。