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講演会「走る本屋さん」とは? 荒井さんが読書の大切さ強調

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 書店が1軒もない道内自治体を移動販売車で訪れる「走る本屋さん」の活動を伝える講演会(道新ぶんぶんクラブ主催)が11月11日(金)午前、北海道新聞本社1階の道新DO-BOX(中央区大通西3)で開かれ、活動を推進する札幌の一般社団法人北海道ブックシェアリング代表荒井宏明さん(53)が、子どもに本を啓発する大切さを強調しました。


 走る本屋さんは今年4月に始まった試験的な事業で、新書・古書を積んだマイクロバスで後志管内喜茂別町、空知管内妹背牛町、オホーツク管内西興部村、渡島管内鹿部町へ定期的に運行し、住民に喜ばれています。


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 荒井さんは講演でまず、この事業が始まった理由として、道内の札幌を除く市町村は読書環境が悪いことを指摘しました。



昨秋の北海道ブックシェアリングの調査では、書店のない自治体は全体の3割近い市町村に上っています。荒井さんは「学校図書館の蔵書数も大事ですが、データの古い本の廃棄も大事。子どもに古くて誤った情報を伝えてはならない」と訴えました。



 荒井さんは「読書は、自分でない誰か、ここではないどこか、どこかで起きている何かに意識をつなぐことによって、社会に生きる力を養い、育む―基本的には教育と同じ本質・役割・効果を持ちます」と走る本屋さんの活動の意義を強調しました。



 最後に荒井さんは大形絵本を手に、絵本を選び、読み聞かせをするこつを伝授し、人気絵本の「もこもこもこ」「たまごにいちゃん」を読み上げました。



 児童会館などで「読み聞かせ」の活動をしている宮田あゆみさん=石狩市=は「読み聞かせで必要以上に抑揚をつけなくて良いことが分かり、勉強になりました」、子連れ参加の西谷真衣さん=厚別区=は「絵本の選び方や読み聞かせ方を教えてもらい参考になりました」と話しました。


(写真上)絵本を選び、読み聞かせをするこつを伝授する荒井さん