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大名文化の妙をわかりやすく解説 徳川美術館展特別鑑賞会

札幌・道立近代美術館で開催中の「徳川美術館展-尾張徳川家の至宝」(7月5日~8月24日)の特別鑑賞会が7月10日(木)と16日(水)に開かれました。参加した会員合わせて約350人は、同美術館展について講演を聴いてから、大名文化を生き生きと伝える尾張徳川家の約230件ものコレクションに親しみました。

 10日は同館の斉藤千鶴子学芸員、16日は佐藤由美加主任学芸員が講演。併せて徳川家康公ののこした文化財を中心に、名古屋市内に1935年開設された徳川美術館を紹介する映像も見ました。

 両学芸員は刀剣・武具から、茶の湯、能、そして書画などの各展示を画像とともに解説。日本一の刀剣コレクションを誇る同美術館の、家康が所持した国宝の太刀などを紹介した。刀剣は研がずに保存していて、江戸時代の重厚な様式がそのまま伝えられていることなどがわかりやすく話されました。

 また源氏物語絵巻の国内最古の作である国宝「源氏物語絵巻」竹河(一)などは、巻物の状態では見る度に傷むため、初代館長の十九代徳川義親氏が大胆な決断を行い、絵と詞書ごとに裁断して額装し、長期保存を図っているといいます。

 札幌では特別展示として、義親氏がスイスから持ち帰った木彫り熊が基になり土産の木彫り熊が生まれた渡島管内八雲町と尾張徳川家の関係が紹介されています。同町から参加した永井清一郎さん(61)は「八雲の展示や茶道具が見たかった。それに私立美術館が源氏物語絵巻をはじめとしたコレクションをこれだけきれいに残してくれているのはすごいこと」と感心していた。


 【写真】 大名文化を伝える展示品を解説する斉藤千鶴子学芸員