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イベントリポート

2018第3回「エルムの杜の宝もの」 博物館の展示を見学

北大開学以来の貴重な研究資料・標本を約300万点収蔵する北大総合博物館。この北海道の宝を多くの人に知ってもらおうと、同博物館と道新ぶんぶんクラブは共催で「エルムの(もり)の宝もの」の2018年第3回を8月25日(土)同博物館で開きました。

現在開催中の企画展「()ることを通して」を同博物館山下(やました)俊介(しゅんすけ)助教、常設展示を同博物館の湯浅(ゆあさ)万紀子(まきこ)教授が解説して前後半交代で2班に分かれ約1時間半見学しました。当日は荒れ模様の天候にもかかわらず、44人が参加しました。

この夏の企画展「視ることを通して」(~10月28日)は、標本・剥製など完成品として残る資料ではなく、調査・研究の過程で記録された映像・写真・スケッチ・ノート・メモなどビジュアル資料に注目しました。ふだんあまり目にすることのない資料群を通して研究者の視点・思考を紹介します。ビジュアル資料の担ってきた機能を知ることで、現在身近にあふれるビジュアルメディアの意味を考える展示となっています。

展示室入り口に置かれた18世紀の書『百科全書』に掲載されたノミの図版は、当時の研究者の細部にもこだわる姿勢やレベルの高さ、時代の空気感が伝わります。北大名誉教授・岩石学者の八木健三が残したスケッチブックコレクションは、同博物館でアーカイブ化されて、今回の展示にも閲覧できるパソコンを置いています。この資料は膨大で、研究者でも全てを見ることはなかなか難しいのですが、パソコンを通じて多くの人が視て、気付いたことをコメントに書くことができる仕組みを作っています。それらの発見が研究資料としてさらにアーカイブをより充実させることになります。明治時代の札幌市街のパノラマ写真や学術調査の記録映像など、主に同博物館と放送大学附属図書館所蔵のコレクションが展示されています。

湯浅先生の博物館内の見学は同博物館の特徴である、大学の各学部の展示ブースや標本に実際に触れることのできる感じる展示室、カナダで発掘された恐竜パラサウロロフスの化石などを展示した収蔵標本の世界、「アインシュタインドーム」と名づけられた、優美なドーム型の天井に覆われた吹き抜けの空間と四方に掲げられたレリーフについてなど説明を受けながら歩きました。

現在同博物館に常時1万点ほどの展示物が並びますが、それでも収蔵資料のほんの一部だそうです。博物館の入場は無料ですから緑豊かな北大の構内を散策がてら博物館まで足を延ばすのはいかがでしょうか。