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【道新ポケットブックから】故郷と絵を生涯愛した画家の思いが伝わる 木田金次郎美術館(岩内町)

作家・有島武郎の小説「生まれ出づる悩み」のモデルとしても知られる岩内出身の画家、木田金次郎(1893~1962年)。その作品や資料が展示されている木田金次郎美術館は、今年で23年目を迎える。

館内に入ると、地元である堀株(ホリカップ)の断崖をはじめ、道内各地の風景、花や果物などを描いた作品約60点が展示されており、年月を経るごとに豊かになる色彩やタッチの変化を見比べるのも楽しい。

1、2階合わせて常時60点ほどの作品が展示されている


学芸員の岡部卓さんは「木田は遅咲きの画家といわれており、販売目的で描いていたのではなく、地縁や支援者のつながりで作品が渡っていたようです」と話している。やがて、その人間性にひかれた有島武郎をはじめとした周囲の人々が、展覧会などもサポートするようになったという。「残念ながら1954年の岩内大火によって油彩やデ
ッサンなど約1500点が焼失してしまいましたが、今でも時々思わぬ所から作品が出て来ることがあるんですよ」

「先日、戦時中の作品が出てきました。今年はその展示も行う予定です」と岡部さん



同館では常設展示のほか企画展も開催し、「いまは『木田金次郎の本棚』と題して、木田の自宅アトリエに置かれていた蔵書とともに絵を展示しております。好評につき6月まで延長いたしますので、ぜひご覧になってください」。

メモ 岩内町万代51-3。会員証提示で、本人と同伴計9人まで、観覧料を団体料金に(一般500円を400円、高校生200円を150円、小中学生100円を80円に)。午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)。月曜(祝日の場合は翌日)、12月28日~1月2日休み。(電)0135-63-2221

最後の作品とされている「バラ(絶筆)」



(道新ポケットブック2017年4月号掲載)